YMDK 製のメカニカルキーボード SP64 はキーマップをフルカスタマイズすることができますが，カスタマイズのためには通常 Bootmapper というソフトウェアを使用します．ですがお世辞にも使いやすいとは言えませんし，セキュリティ的にもちょっと不安です．ここでは有名なファームウェアである QMK を使って SP64 のキーマップを変更する手順について記載します．

STEP 1:  QMK Configurator からレイアウトを設定しファームウェアのバイナリをダウンロードします．QMK Configurator の使い方は非常に直感的ですし，検索すればすぐに出てきますので，ここでは省略します．基本的には，ページ冒頭部にあるキーボード選択欄にて YMDK/SP64 が選択されていることを確認した上で，キーマップを選択します．そして右上の「COMPILE」をクリックし，完了したら「FIRMWARE」ボタンでバイナリをダウンロードします．

STEP 2:  QMK の GitHub ページから QMK Toolbox をダウンロードする．インストール手順は OS によって異なるので省略するが，特に難しいことはありません．Windows の場合，ZIP 版をダウンロードすればZIPを展開するだけですぐに使えるのでオススメです．

STEP 3:  QMK Toolbox の右上にある MCU 選択欄で「ATmega32A」を選択します．さらに上部にある「Open」ボタンで作成したファームウェアのバイナリを選択します．

STEP 4:  キーボード左下の「LEFT-CTRL」を押しながら SP64 のプラグを引き抜き，再度接続します．すると「BootloadHID device connected: obdve.at ...」と表示されます．場合によっては OS 側でドライバのインストールが走るので少し待ちます．

STEP 5:  「Flash」を押します．するとファームウェアの書き込みが始まります．終了すると「Flash complete」と表示されるので，それまで待ちます．

以上で作業は終了です．SP64 w/ QMK をお楽しみ下さい！